青い空、白い雲、南の風、黄色い手帳

はてなダイヤリーの移行版

フリーノ開発にみる開発担当者の姿勢

キングジムのフリーノがついに一般販売される。各サイトで予約が開始されている。価格は結構高めの設定のようだ。

クラウドファンディングのmakuakeでフリーノをGETできた私としてはラッキーだった。

これまでやや批判的なことを書いてきたが、実は、フリーノを気に入っていて、毎日書き込んでいる。

今日はフリーノを開発された方の開発精神というか、商品発売までの取組について感じたことを書きたい。

開発された方は、makuakeで支援者を募集された。そして、活動レポートを通して支援者の声(ニーズ)を吸い上げるやり方を執られていた。まさに、支援者とともに開発をしていこうという意欲がみえた。さらに、製品をブラッシュアップする度合いを次々と活動レポートで報告されていった。支援者は、活動レポートに対して、コメント書き込んだ。開発者は、その支援者のコメントの一つ一つに真摯に返信されていった。

ついには、makuakeの支援者に製品が届けられ、直後、すぐに、不具合が見つかると、ファームアップファイルを配付され、更に、改善点を募集され、いよいよ発売となったのである。

makuakeやcampfireでいくつかの製品を支援してきたが、今回のフリーノの開発姿勢は稀有のものであり、すばらしいと感じた。私がこれまで支援してきた製品には、ただ売っただけ、送られてきた物が不具合で全く使えないもの、あるいは、お金だけ取られて、いつまで経っても送られてこないものもある。(ちゃんと各クラウドファンディングの規約にはそのようなリスクについて記述があり、そのリスクを覚悟の上で支援せよと書かれている)

また、通常の製品でも、取りあえず売って、次の製品で少し仕様をあげて売り、また儲けようとする企業も多い。

ところが、フリーノの場合、ユーザーとともに、製品を育てていこうとする心意気が十分伝わった。これこそ、世にない製品でこれから売り出していこうとするクラウドファンディングの本来の姿ではないかと思う。だから、このフリーノは多少の不満はあっても、工夫しながら長く使っていこうと思う。

ユーザーを大切にしようとする心が製品を育て、企業を育てるのだと思う。

歴代のポメラを始めとして、テプラ、ブギーボード、リンクタイム、ポーターブック、ピットレック、リミッツ、マメモなど、いくつもキングジムの製品を購入し、使ってきたが、今回のフリーノほど、キングジムという会社に好印象をもったことはない。

今後もよい製品を作り続けてほしい。

そして、フリーノ開発者の方、ありがとうございました。モノづくりの精神を学ばせていただきました。フリーノを見る度に、今回の開発者の心意気を思い出すことでしょう。